第４章　Struts 2のバリデーションの実装

# **Struts 2のバリデーションの実装**

***

**本章の目標**は<br>
バリデーションを追加して、下記の四つ条件をチェックします。

<table border="1" >
	<tr style="width:100px ;background-color:#C6E0B4 ;text-align:center;">
		<td>画面入力項目</td><td>チェック条件</td><td>エラーメッセージ</td>
	</tr>
	<tr>
		<td rowspan="2">ユーザID</td><td>必須入力のこと</td><td>ユーザID(メールアドレス)を入力してください!</td>
	</tr>
    <tr>
		<td>有効なメールアドレスが入力すること</td><td>有効なメールアドレスを入力してください!</td>
	</tr>
    <tr>
		<td rowspan="2">パスワード</td><td>必須入力のこと</td><td>パスワードを入力してください!</td>
	</tr>
    <tr>
		<td>6桁のパスワードが入力すること</td><td>パスワード欄に6桁半角英数字を入力してください!</td>
	</tr>
</table>

<br>

**画面イメージ：**

<a href="https://i.loli.net/2019/06/27/5d148513c0c1e37804.jpg" target="_blank">
<img src="https://i.loli.net/2019/06/27/5d148513c0c1e37804.jpg" width=40%></a>

## **1.基本のバリデーションとは**
入力フォームのページに欠かせないのは、入力値が期待する値になっているかどうかを検証する処理です。このような入力値の検証のことを一般に「バリデーション」と呼んでいます。この章では、前章の基本アプリケーションにバリデーション機能を追加していくことにします。

- **バリデータ一覧**<br>
    
    <a href="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1419fc5969c62652.jpg" target="_blank">
    <img src="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1419fc5969c62652.jpg" width=40%></a>

## **2.バリデーション処理を追加**
Struts 2で、バリデーションを行うには、大きくわけて2つの方法があります。

1つはStruts2が提供するバリデーション機能を利用する方法、
もう1つは、自分でバリデーションのロジックを実装する方法です。

今日は二つ目をやります。
<br>

**（１）actionの中にLoginAction-validation.xmlを追加**

XMLファイルは、バリデーションを行いたいActionクラスと同じディレクトリ階層に「Actionクラス名-validation.xml」、または「Actionクラス名-Action名-validation.xml」という名前で配置します。
今回は、LoginActionクラスに追加しますので、LoginAction-validation.xmlというファイル名で作成します。
<br>

![graph4-3.png](https://i.loli.net/2019/06/27/5d145cf53153e35389.png)

<br>

**（２）バリデーションの内容は、以下のようになります**

バリデーションは、LoginAction実行の前に、Struts2により行われています。

バリデーション定義した中でいずれかにエラーがあった場合は、LoginActionは実行されません。

その代わり、Struts2により、LoginActionの戻り値として、"input"という値が設定されることになっています。

"input"は、入力エラーがあることを示す固定の返値です。

**・LoginAction-validation.xml**
```
<!DOCTYPE validators PUBLIC
  "-//Apache Struts//XWork Validator 1.0.2//EN"
  "http://struts.apache.org/dtds/xwork-validator-1.0.2.dtd">
<validators>

<field name="accountId">
        <field-validator type="requiredstring">
            <param name="trim">true</param>
            <message>ユーザIDを入力してください！</message>
        </field-validator>
    </field>

<field name="password">
        <field-validator type="requiredstring">
            <param name="trim">true</param>
            <message>パスワードを入力してください！</message>
        </field-validator>
    </field>

<field name="password">
        <field-validator type="stringlength">
            <param name="minLength">6</param>
            <param name="maxLength">6</param>
            <message>パスワード欄に6桁半角英数字を入力してください！ </message>
        </field-validator>
    </field>

<field name="accountId">
        <field-validator type="email">
            <message>有効なメールアドレスを入力してください！ </message>
        </field-validator>
    </field>
</validators>
```

## **3.LoginAction.java、login.jspとstruts.xmlにコードを追加します**
いくつかのバリデーションは、JavaScriptを用いたクライアントサイドでの実行とすることもできます。その設定方法は、すごく簡単で、JSPファイルの **<s:form>** タグに `validate="true"`という属性を追加するだけです。それだけで必要なJavaScriptをStruts 2が自動で生成してくれます。
<br>

**（１）LoginAction.javaにコードを追加します**

<a href="https://i.loli.net/2019/11/09/UXJo6RbFhDWzipQ.png" target="_blank">
<img src="https://i.loli.net/2019/11/09/UXJo6RbFhDWzipQ.png" width=40%></a>

<br>

**（２）login.jspにコードを追加します**
```
    <div style="color:red">
            <s:property value="errorMessage"/>
            <s:actionmessage/><s:fielderror/>
    </div>
```

<a href="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1485e35e1fe92379.png" target="_blank">
<img src="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1485e35e1fe92379.png" width=40%></a>

<br>

**（３）struts.xmlにコードを追加します**
```
    <constant name="struts.enable.DynamicMethodInvocation" value="true" />
    <constant name="struts.devMode" value="true" />
```

<a href="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1466d67127621125.png" target="_blank">
<img src="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1466d67127621125.png" width=40%></a>

## **4.結果の確認**
四つの結果ひとつずつやってみます。

<a href="https://i.loli.net/2019/06/27/5d148662e80c115087.jpg" target="_blank">
<img src="https://i.loli.net/2019/06/27/5d148662e80c115087.jpg" width=40%></a>
<br>

<a href="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1486630079263252.jpg" target="_blank">
<img src="https://i.loli.net/2019/06/27/5d1486630079263252.jpg" width=40%></a>

content

第４章 Struts 2のバリデーションの実装

第４章　Struts 2のバリデーションの実装