第２章　ディレクティブ・「指示文」

# **ディレクティブ・「指示文」**

***

JSPのページはHTMLのタグだけでなく、JSPタグも使用できる。サーバ側のJSPコンテナがJSPからサーブレットを作成する際にJSPタグが解釈されて、出力HTMLが作成される。

<table border="1">
<tr style="width:600px ;background-color:#C6E0B4 ;text-align:center;">
<th>分類</th><th>タグ</th><th>説明</th>
</tr>
<tr>
<td>コメント</td><td><%-- comment --%></td><td>HTMLには出力されないJSPコメント</td>
</tr>
<tr>
<td>スクリプトレット</td><td><% scriptlet %></td><td>Java言語の埋め込み</td>
</tr>
<tr>
<td>式</td><td><%= expression %></td><td>値の表示</td>
</tr>
<tr>
<td>宣言</td><td><%! declaration %></td><td>宣言文</td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="3">ディレクティブ</td><td><%@ include %></td><td>更に読み込み</td>
</tr>
<tr>
<td><%@ page %></td><td>ページ設定</td>
</tr>
<tr>
<td><%@ taglib %></td><td>独自タグ設定</td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="6">アクション</td><td>	< jsp:include ></td><td>更に読み込み</td>
</tr>
<tr>
<td>< jsp:useBean ></td><td>JavaBeansの利用設定</td>
</tr>
<tr>
<td>< jsp:getProperty ></td><td>JavaBeansのプロパティの値取得・表示</td>
</tr>
<tr>
<td>< jsp:setProperty ></td><td>JavaBeansのプロパティの値設定</td>
</tr>
<tr>
<td>< jsp:plugin ></td><td>Java Plug-inによる表示（アプレット）</td>
</tr>
<tr>
<td>< jsp:forward ></td><td>別のページに転送 (Forward)
分類	タグ	説明</td>
</tr>
</table>

<br>

## **1.指示文・page**
JSPページに関する情報を設定したりするためのに利用されます。 <br>

```<%@ ディレクティブ名 属性名1="値1" 属性名2="値2" ... %>```<br>

* ディレクティブ名には指示する種類によって「page」「include」「taglib」の3つがあります。<br>
+ pageディレクティブについて確認していきます。構文は次の通りです。

```
<%@ page
   [ language="java" ]
   [ extends="package.class" ]
   [ import="{package.class | package.*}, ..." ]
   [ session="true|false" ]
   [ buffer="none|8kb|sizekb" ]
   [ autoFlush="true|false" ]
   [ isThreadSafe="true|false" ]
   [ info="text" ]
   [ errorPage="relativeURL" ]
   [ contentType="mimeType [ ; charset=characterSet ]" |
      "text/html ; charset=ISO-8859-1" ]
   [ isErrorPage="true|false" ]
   [ pageEncoding="characterSet | ISO-8859-1" ]
   [ isELIgnored="true|false"]
%>
```
+ 属性詳細
<table border="1">
  <tr style="width:600px ;background-color:#C6E0B4 ;text-align:center;">
    <th>属性</th>
    <th>定義</th>
  </tr>
  <tr>
    <td>language="java"</td>
    <td>JSPページで使用する言語を指定します。ただ現状ではJavaしか指定できないため設定する必要はありません。デフォルト値として「java」が設定されています。</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>extends="className"</td>
    <td>JSPページを他のクラスのサブクラスにする場合に、スーパークラスを指定します。</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>import="importList"</td>
    <td>JSPページでクラスをimportする場合に使います。Javaにおける「import」文と同じ役割となります。なお、JSPではデフォルトで次のクラスをimportしているため改めてimportしなくても利用することが出来ます。</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>session="true|false"</td>
    <td>セッションを有効にするかどうかを指定します。「true」又は「false」を記述します。デフォルトは「true」です</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>buffer="none|8kb|sizekb"</td>
    <td>JSPページから出力されるデータをバッファしてからクライアントに返すかどうかを指定します。「none」を指定するとバッファされずにクライアントに出力データが送られます。「8kb」のようにキロバイト単位で容量を指定した場合は、出力データがバッファがいっぱいになるまで待ってからクライアントにまとめて送信されます(autoFlushも参照して下さい)。その為、効率よく送信が行えることが出来ます。デフォルトは「8kb」です。</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>isThreadSafe="true|false"</td>
    <td>スレッドセーフで実行するかどうかを指定します。「true」又は「false」を記述しますが、「true」の場合は複数のリクエストが合った場合に同時に実行されることを許可します。「false」に設定した場合はリクエストの到着順に1つずつ処理されて行きます。デフォルトは「true」です。</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>errorPage="true|false"</td>
    <td>エラーが発生した場合に表示するページへのパスを記述します。指定しない場合はデフォルトのエラーページが表示されます。</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>isErrorPage="true|false"</td>
    <td>JSPページがエラー表示用のページかどうかを指定します。「true」又は「false」を記述しますがデフォルトは「false」です。</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>contentType="text/html;charset=gb2312"</td>
    <td>JSPページのデータ型と必要であれば文字コードをMIMEタイプを使って記述します。例えばJPEG画像を表すページであれば「image/jpeg」を、テキストファイルであれば「text/plain」を記述します。デフォルトで設定されているのはHTMLファイルで「text/html;charset=ISO-8859-1」となっています。このように文字コードを指定する場合はセミコロン(;)の後に「charset=文字コード」の書式で続けて記述して下さい。</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>pageEncoding="ISO-8859-1"</td>
    <td>JSPページの文字コードを指定します。デフォルトの値は「contentType」で指定した文字コードとなりますのであえて指定は不要です。デフォルトは「ISO-8859-1」になります。</td>
  </tr>
   <tr>
    <td>isELLgnored="true|false"</td>
    <td>EL式を適用するかどうかを指定します。trueの場合は適用しません。falseを設定すると適用します。デフォルトは「false」です。EL式については別のページで詳しく見ていきます。</td>
  </tr>

</table>

<br>

## **2.指示文・include**
includeディレクティブは、このディレクティブを記述した位置に、他のHTMLファイルやJSPファイルなどのテキストファイルを読み込みます。<br>

```<%@ include file="relativeURL" %>```
<br>

#### **例**
**IncludeHellow.jsp**
```
<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8"%>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Hello World!</title>
</head>
<body>
<h1>Hello World!</h1>
<br>
<h1>こんにちは！</h1>

<%@ include file="IncludeData_disp1.jsp" %>
</body>
</html>
```

**IncludeData_disp1.jsp**
```
<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8"%>
<%@ page import="java.util.Date" %>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Insert title here</title>
</head>
<body>
<%
out.println(new Date());
%>
</body>
</html>
```

#### **実行結果**
Hello World!<br>
<br>
<br>
こんにちは！<br>
 Sun Nov 03 11:49:02 JST 2019 <br>

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